70年代のアリス・クラークのアルバムと英国発のTotally Wiredシリーズを通してレア・グルーヴの価値について考えてみた
- 2017/07/30
- 09:06
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概要ページへと飛ぶので参考にしてみてください。

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トータリーワイヤード(原題: Totally Wired)
というアシッドジャズのコンピレーションシリーズ。
このシリーズは、1989年から当方の知る限りでは1997年まで、
アシッドジャズのコンピレーションシリーズとして、
16集までイギリスでコンパイル(編集)されてきたアルバムなのですが、
レア・グルーヴ好きの諸兄・諸姉にとっては、
懐かしいコンピレーション・アルバムといえるでしょう。
このコンピレーションは、日本でもザ・ヴォイス・オブ・トータリーワイヤードというタイトルで
発売されていますが、現在、入手可能かどうかは不明。
ちなみに、ザ・ヴォイス・オブ・トータリーワイヤードは、
オリジナルの英国盤に収録されている内容とは異なるため、
同じアシッドジャズのコンピレーションアルバムでも、
また若干異なる視点でコンパイル(Compile)された内容のようです。
今となっては、アシッドジャズのコンピということは共通であるものの、
そのコンセプトは明かでありません。
誰か教えて下さい(笑)。
オリジナルのトータリーワイヤードは、
下記の写真の様相なのですが、
下記のTotally Wired 7 とTotally Wired 11に収録されている
共通のアーティストがアリス・クラークというソウル・ミュージシャン。

こんな感じのジャケットです(^-^)/。

アリス・クラークの曲は5曲目
前後はジャズ・イン・ザ・ハウスのマシーン・ショップの曲と
サンシップの名曲が。
ハウス・ミュージックにはさまっていても
違和感なく聴けるのがいい。

これがtotally Wiredの11集目のCDジャケット

アリス・クラークの曲は3曲目に収録。
この盤のリリースは1994年。
クラブ・ジャズもまとめてジャズと呼ばれ始めた頃。
90年代ヒップホップとのクロスオーバーも楽しめる1枚。
と思います。
ちなみに、Totally Wiredのシリーズは、
Amazonなどでもものによっては、100円単位で入手が可能なので、
参考までにいくつかの商品リンクを貼っておきましょう。
時々、通う御茶ノ水の中古を扱っているレコード(CD)屋さんでも、
このシリーズはかなり安値ででまわることがあるとのこと。
ただし、シリーズの新品と7、8、9あたりは内容的にも非常に充実している仕上がりとなっているためか、
多少は高価な買い物になるようです。
個人的には6から9集までが最高だと思っていて、
今聴くと数々の格好いい曲が収録されています。
しかし、Amazonで11集目が1円の出品というのは
どういった現象なのかは謎として…。
このシリーズ、もともと低予算で製作されているシリーズで、
レコードもCDも音質的にはお世辞にも良いとは言えないんですね。
何かこう、中音域がヌケているというか…。
ざらついた感じというか。
個人的にはそこが好きなんですが…。
音質的には期待できないと思います。
アシッドジャズブームが去ったいまとなっては、
Totally Wired 11などは、ケースを交換しての1円での中古が入手可能なので、
アルバムの価値として、どうというよりも、
ライブ感がいい。空気感というか、1989年から1997年にかけてのイギリスの(当時の)若い人達の
ジャズに対する解釈を知るには良い素材となるでしょう。
その気になれば、このコレクションはこつこつと集めると
どうにかこうにか揃えていくことができます。
さて、このコンピを聴いていて、
ふと気づくのは、著者も大好きなハウス・ミュージックが多く収録されていること。
いわゆる、ジャズ系の生楽器の演奏のサンプリングが含まれたハウスの走りというか、
1990年代は、アシッドジャズからドラムンベースへの変遷を迎えた時期。
レア・グルーヴのみならず、
アリス・クラークのようなしっとりとした曲調の前後には
骨太なジャズ・イン・ザ・ハウスが収録されていたりして、
オルタナティヴ(alternative)な内容のブリティッシュ・ソウルが楽しめます。
※オルタナティブとは英国では伝統から外れたという意味を示す。
1990年代当時としては主流からは少し外れたといった意味になるのでしょうか?
アリス・クラークのアルバムは、
既に、70年代にメインストリーム・レコードよりリリースされており、
2009年頃にはすでにレア・グルーヴの仲間入りをしており、
アナログ盤(レコード)は中古の取り扱い店を通っていつか出会える盤として、
”Rare groove A to Z rare 33 inc監修 リットーミュージック刊(2009年発行)”では紹介されていました。
しかし、2017年には株式会社ウルトラ・ヴァイヴがメインストリーム・レコード・マスター・コレクションとして、
第二期分の30タイトルのリマスター盤のCDがリリースされました。
めでたいことです。
まだまだ著者のようなCD媒体中心でのコレクターの諸兄諸姉も多いと思いますが、
このリマスターコレクションは音質的にもクリアで
とても好感を得ることができます。
店舗で購入するならこのウルトラ・ヴァイブ社の発行するそのリマスター・コレクションは
往年のメインストリーム・レコード音源を満喫するにはとてもおすすめ。
著者はそのコレクションの存在を某レコード屋さんで知り、
CDを購入。そのラインナップが網羅されている4つ折りのカタログをいただいてきて、
次はどのCDを購入しようかなどと時々目を通しています。
価格は、お手頃で、税抜きで1,000円。
しかし、アリス・クラークはアルバム全体を聴くと、
ジャズのホーンやらオルガンが使われているのに、
どこかポップよりなソウルというか。
特徴的な曲調。
やっぱり声がいいんでしょうね。
70年代特有のひねりの効いた曲のつくり。
何度聴いてもかっこいい、
タワーレコードでは下記リンクより、まだメインストリーム発行の
限定生産盤(CD)が購入可能です。
こちらもCD媒体で税込み1,080円。
▼▼▼
アリス・クラークをタワレコで購入する
アリス・クラークをAmazonで購入
▼▼▼
90年代にはACID JAZZレーベルの主宰者であるDJのディーン・ラドランドが
このアルバムを色々な場所で何度もプレイしたということで、
一応、ウルトラ・ヴァイヴより第二期で発売されたアリス・クラークの
インナーレーベルの2017年6月の杉田宏樹氏の
解説より引用すると:
~90年夏に信頼を置いている目利きのマークから勧められて、12ポンド(※1)で買って聴いた
アリス・クラークのアルバムは、それから数年間ぼくのヘヴィー・ローテーション(※2)となった。(ドント・ユー・ケア)は色々な場所でDJプレイしたことで、キラー・チューンになり、アシッド・ジャズ期の代表曲に。
また(ネヴァー・ディド・アイ・ストップ・ラヴィング・ユー)は同レーベルの「トータリー・ワイヤード」に収録された(※3)。同作はそれから高騰して、安くても100(※4)ポンドの値がついたよ。~
このブログの著者による注釈を追加。
※1: 12ポンドは当時日本円は1ポンドおよそ160円だったので、約2,560円
※2: ヘビーローテーションとは、ラジオやクラブで短期間のあいだに同じ楽曲を何度もプレイすること。
この場合のヘビーローテーションはAKB48の曲とは関係ないので念のため(笑)。
※3: 著者のコレクションによると、Totally Wired 11(1994年リリース)に収録されている。
※4: 100ポンドは当時約16,000円
つまり、アリス・クラークと彼女の曲の数々はACID JAZZというジャンルのオリジナルの曲ではないが、
イメージ的にはACID JAZZそのもので、
現在では70年代ソウル、あるいはレア・グルーヴアーティストとして
根強い人気を誇るアーティストなんですね。
ダウンロード派の諸兄・諸姉にはレコチョクのダウンロードがお薦め。
残念ながらアルバムとしてのまとめ買いはおこなっておりませんが…。
▼▼▼
レコチョクでアリス・クラークをダウンロードする
アップルミュージックでアリス・クラークを聴く。
“Never Did I Stop Loving You”
▼▼▼
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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このシリーズは、1989年から当方の知る限りでは1997年まで、
アシッドジャズのコンピレーションシリーズとして、
16集までイギリスでコンパイル(編集)されてきたアルバムなのですが、
レア・グルーヴ好きの諸兄・諸姉にとっては、
懐かしいコンピレーション・アルバムといえるでしょう。
このコンピレーションは、日本でもザ・ヴォイス・オブ・トータリーワイヤードというタイトルで
発売されていますが、現在、入手可能かどうかは不明。
ちなみに、ザ・ヴォイス・オブ・トータリーワイヤードは、
オリジナルの英国盤に収録されている内容とは異なるため、
同じアシッドジャズのコンピレーションアルバムでも、
また若干異なる視点でコンパイル(Compile)された内容のようです。
今となっては、アシッドジャズのコンピということは共通であるものの、
そのコンセプトは明かでありません。
誰か教えて下さい(笑)。
オリジナルのトータリーワイヤードは、
下記の写真の様相なのですが、
下記のTotally Wired 7 とTotally Wired 11に収録されている
共通のアーティストがアリス・クラークというソウル・ミュージシャン。

こんな感じのジャケットです(^-^)/。

アリス・クラークの曲は5曲目
前後はジャズ・イン・ザ・ハウスのマシーン・ショップの曲と
サンシップの名曲が。
ハウス・ミュージックにはさまっていても
違和感なく聴けるのがいい。

これがtotally Wiredの11集目のCDジャケット

アリス・クラークの曲は3曲目に収録。
この盤のリリースは1994年。
クラブ・ジャズもまとめてジャズと呼ばれ始めた頃。
90年代ヒップホップとのクロスオーバーも楽しめる1枚。
と思います。
ちなみに、Totally Wiredのシリーズは、
Amazonなどでもものによっては、100円単位で入手が可能なので、
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このシリーズはかなり安値ででまわることがあるとのこと。
ただし、シリーズの新品と7、8、9あたりは内容的にも非常に充実している仕上がりとなっているためか、
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今聴くと数々の格好いい曲が収録されています。
しかし、Amazonで11集目が1円の出品というのは
どういった現象なのかは謎として…。
このシリーズ、もともと低予算で製作されているシリーズで、
レコードもCDも音質的にはお世辞にも良いとは言えないんですね。
何かこう、中音域がヌケているというか…。
ざらついた感じというか。
個人的にはそこが好きなんですが…。
音質的には期待できないと思います。
アシッドジャズブームが去ったいまとなっては、
Totally Wired 11などは、ケースを交換しての1円での中古が入手可能なので、
アルバムの価値として、どうというよりも、
ライブ感がいい。空気感というか、1989年から1997年にかけてのイギリスの(当時の)若い人達の
ジャズに対する解釈を知るには良い素材となるでしょう。
その気になれば、このコレクションはこつこつと集めると
どうにかこうにか揃えていくことができます。
さて、このコンピを聴いていて、
ふと気づくのは、著者も大好きなハウス・ミュージックが多く収録されていること。
いわゆる、ジャズ系の生楽器の演奏のサンプリングが含まれたハウスの走りというか、
1990年代は、アシッドジャズからドラムンベースへの変遷を迎えた時期。
レア・グルーヴのみならず、
アリス・クラークのようなしっとりとした曲調の前後には
骨太なジャズ・イン・ザ・ハウスが収録されていたりして、
オルタナティヴ(alternative)な内容のブリティッシュ・ソウルが楽しめます。
※オルタナティブとは英国では伝統から外れたという意味を示す。
1990年代当時としては主流からは少し外れたといった意味になるのでしょうか?
アリス・クラークのアルバムは、
既に、70年代にメインストリーム・レコードよりリリースされており、
2009年頃にはすでにレア・グルーヴの仲間入りをしており、
アナログ盤(レコード)は中古の取り扱い店を通っていつか出会える盤として、
”Rare groove A to Z rare 33 inc監修 リットーミュージック刊(2009年発行)”では紹介されていました。
しかし、2017年には株式会社ウルトラ・ヴァイヴがメインストリーム・レコード・マスター・コレクションとして、
第二期分の30タイトルのリマスター盤のCDがリリースされました。
めでたいことです。
まだまだ著者のようなCD媒体中心でのコレクターの諸兄諸姉も多いと思いますが、
このリマスターコレクションは音質的にもクリアで
とても好感を得ることができます。
店舗で購入するならこのウルトラ・ヴァイブ社の発行するそのリマスター・コレクションは
往年のメインストリーム・レコード音源を満喫するにはとてもおすすめ。
著者はそのコレクションの存在を某レコード屋さんで知り、
CDを購入。そのラインナップが網羅されている4つ折りのカタログをいただいてきて、
次はどのCDを購入しようかなどと時々目を通しています。
価格は、お手頃で、税抜きで1,000円。
しかし、アリス・クラークはアルバム全体を聴くと、
ジャズのホーンやらオルガンが使われているのに、
どこかポップよりなソウルというか。
特徴的な曲調。
やっぱり声がいいんでしょうね。
70年代特有のひねりの効いた曲のつくり。
何度聴いてもかっこいい、
タワーレコードでは下記リンクより、まだメインストリーム発行の
限定生産盤(CD)が購入可能です。
こちらもCD媒体で税込み1,080円。
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90年代にはACID JAZZレーベルの主宰者であるDJのディーン・ラドランドが
このアルバムを色々な場所で何度もプレイしたということで、
一応、ウルトラ・ヴァイヴより第二期で発売されたアリス・クラークの
インナーレーベルの2017年6月の杉田宏樹氏の
解説より引用すると:
~90年夏に信頼を置いている目利きのマークから勧められて、12ポンド(※1)で買って聴いた
アリス・クラークのアルバムは、それから数年間ぼくのヘヴィー・ローテーション(※2)となった。(ドント・ユー・ケア)は色々な場所でDJプレイしたことで、キラー・チューンになり、アシッド・ジャズ期の代表曲に。
また(ネヴァー・ディド・アイ・ストップ・ラヴィング・ユー)は同レーベルの「トータリー・ワイヤード」に収録された(※3)。同作はそれから高騰して、安くても100(※4)ポンドの値がついたよ。~
このブログの著者による注釈を追加。
※1: 12ポンドは当時日本円は1ポンドおよそ160円だったので、約2,560円
※2: ヘビーローテーションとは、ラジオやクラブで短期間のあいだに同じ楽曲を何度もプレイすること。
この場合のヘビーローテーションはAKB48の曲とは関係ないので念のため(笑)。
※3: 著者のコレクションによると、Totally Wired 11(1994年リリース)に収録されている。
※4: 100ポンドは当時約16,000円
つまり、アリス・クラークと彼女の曲の数々はACID JAZZというジャンルのオリジナルの曲ではないが、
イメージ的にはACID JAZZそのもので、
現在では70年代ソウル、あるいはレア・グルーヴアーティストとして
根強い人気を誇るアーティストなんですね。
ダウンロード派の諸兄・諸姉にはレコチョクのダウンロードがお薦め。
残念ながらアルバムとしてのまとめ買いはおこなっておりませんが…。
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アップルミュージックでアリス・クラークを聴く。
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