Pump Up Theがキーの M | A | R | R | Sのハウス・レジェンド004_CJ・マッキントッシュとTechnotolonic
- 2017/04/07
- 04:03

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M | A | R | R | S(マーズ)もテクノトロニックも
UKで80年代後半から90年代はじめに流行ったテクノポップというかハウスミュージック。
しかも、M | A | R | R | S(マーズ)はすごくノリのいい、
もう90年で計算してもも27年ほど前の大ヒット曲。
パンプ・アップ・ザ・ヴォリュームがリリースされて世界でヒットしたのが
1987年の8月3日のリリース以降。
この曲がなぜハウスとヒップホップの融合でノリノリで素晴らしいのに
どこかしっくりいかないものを感じるのは
当時、学生だった著者にとってみればセンセーショナルな事件だった
サンプリングの盗作問題がありました。
いわゆるパクりをPWL ストック・エイトキン・ウオーターマンの
これまたノリノリのダンスミュージックを世に打ち出して世界中で話題を呼んだ
レーベルがCJ・マッキントッシュ氏とデイブ・ドレル氏に対して訴訟を起こした。
確かにパクりはいけない行為というのがあるけれど、
特にCJ・マッキントッシュ氏はその後ジャネット・ジャクソン歌姫の曲のリリースを手がけるなどの
人気DJだったので、UKのミュージックシーンではかなりセンセーショナルな事件だったと言えるでしょう。
PWLもUKではアメリカのシカゴが発祥と言われるハウス・サウンドを
イギリス的なハウス・ミュージックというジャンルを築く事に貢献したレーベル。
ウイッキペディアによると、
当時のミュージックシーンではPWLのチャートにおけるダンス・ミュージックの売り上げが凄かったのと
実際に、マーズに対して訴訟を起こしたのは、
その後、USにまでそのルックスと声の良さのギャップと、
のりのりのダンスサウンドで日本でも大ヒットを飛ばしたリック・アストレーの
”Never Gonna Give You Up”のリリースを控えていたため。
つまり、自社レーベルのフレーズを勝手にサンプリングされては今後に関わるという
危機感もあったんでしょうね。
当時の不況下のイギリスでは映画を作成する資金を捻出することが難しかったらしく
ミュージックシーンはかなりがつがつとしていて、
失業者も10人に1人はいた。
そういった事件は起きて当然だったと著者は勝手に解釈してます
(実際、イギリス映画はハリウッド映画に較べても特に90年代初めは少なくて、
その分、音楽産業がヒートしていて個性的な数々のサウンドが輩出されています)。
ここで重要なのは著作権問題は後に訴訟を取り下げられる形で落ち着いて、
確かにPWLはリック・アストリーという大ヒットを飛ばしたものの、
その後はどういうわけかPWLの曲はヒットチャート入りして、
著者も大好きなロニー・ゴードンといったアーティストをフィーチャーして、
イギリスでラジオで曲がかかっていて良いなと思う曲は案外PWLの曲だったりした。
しかし、当時10代の学生達はシニータって結構良いと思うけどといえば、
俺たちはシニータは嫌いなんだとか、PWLに対しては複雑な意識を持っていたのではないかと。
リック・アストレー本人も日本に来てベストヒットUSAで小林克也さんのインタヴューを
受けた時に、PWLは音楽をいわば量産するような手法で作るといった批評をしていたのが印象的でした。
そんな90年にかけてのイギリスでは
もちろん、大御所のポップミュージシャンもヒットチャートを賑わせていたし、
新旧交えてのクロスオーバー的な文化があった。
それで、また今度はベルギーのパンプ・アップ・ザ・ジャムが
いってみればクラブの定番の曲となって、
ラジオでもしょっちゅうオンエアされていて、
クラブでもDJによって様々なアレンジがされていた。
ちなみに、ビデオ・クリップのヴォーカルは後にニンジャ・タートルという(最近リバイス版が出て
息子がおもしろかったと話してましたが)映画のテーマでこれまた大ヒットを放った
Technotronic(テクノトロニック)というグループの「 Ya Kid K 」本人ではないらしい…。
しかし、あの頃のイギリスのビデオ・クリップはやっぱりサイケデリックで原色ばりばりの
目立つクリップがメインで、
曲だけ聴くといいなという曲が多かったため、
ルックスというよりもやはり声の質とかアレンジにこだわる傾向が多かったんですね。
そんなわけで80年後半から90年初頭にかけての
UKのパンプ・アップがらみのハウス・ミュージックの動きを語らせていただきました。
最後にジャネット・ジャクソン歌姫の曲。
アレンジはCJ・マッキントッシュ。
その後のUKディープ・ハウスの発展に貢献したCJ・マッキントッシュ。
やっぱりM | A | R | R | S(マーズ)は良いね。
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