映画『ドープ！！』（　Dope　）をレンタルで観て思ったこと。

2017/03/12
08:15

東京近郊はかなり暖かくなってきました。
まだ朝方は寒い日が続きますが
春が近づくと週末レンタルした映画を観る機会が増えてきたように思われます。

今回は、先日、ＴＳＵＴＡＹＡでレンタルしてきた映画を紹介します。
『ドープ！！』という映画で制作総指揮が
ディズニー映画怪盗グルー「ミニオンズ危機一髪」でブレイクしたと思われる
Ｈａｐｐｙという曲で有名なファレル・ウイリアムズ氏で、
９０年代のヒップホップと
著者も大好きなＨａｐｐｙを作った人が制作総指揮を勤めているのでは
観ないわけにはいかないと近くのTSUTAYAでレンタルしてきました。

レコチョクでハッピーを視聴する
購入は200円。

物語はアメリカのL.Aが舞台の高校生の波乱な生活を描いた異色なドラマ。
タイトルから想像がつくように、Ｄｏｐｅつまりドラッグがこの映画の背景にあるのですが、
スラングを含めたＤｏｐｅという言葉の冒頭での解説が印象的で、
たしか三つくらい羅列されていました。
この映画の監督はナイジェリア人移民の父をもつファムイーワという人で、
1999年の『ソウル・メイト』という映画でキャリアを開始。
実際に監督が暮らしていたカリフォルニア州イングルウッドで撮影されたといいます。
物語は９０年代のヒップホップを愛するオタクな若者３人がDopeな生活に巻き込まれるわけですが、
ちょっと日本の高校生からは想像がつかないような
アメリカ文化の弱いところ？を浮き彫りにしている感じが表現されています。
後半のキーはネットで使えるコインですが、
行きすぎたネット社会への風刺も込められているようないないような。
表現的には過激なシーンも少なからずあるわけで、
スタイリッシュなアメリカ映画のアクションなどを期待すると裏切られるような内容です。
コメディという視点からすれば笑えるし深いことは深いから良い映画といえると思います。

この映画を観た方々の感想を調べてみると
・スリリングな展開を制作者がきちんとコメディーとして描いていること。
・やばい
・良い意味で期待外れ。ＢＧＭの選曲がＤｏｐe。この場合は麻薬を意味すると思われる。
・ファレル・ウイリアムズが製作総指揮を勤めているから衣装が格好良い。
・おたく３人組のうち、性同一障害の女の子が圧倒的に可愛らしくて、格好良いこと。
・バンドものは好きだが、麻薬とかギャングはちょっと。ただし、バンドメンバーがおたくでなかなか真面目なところがいい。ちっとも感情移入できなかったが、楽しい映画。
・狂った世界でもひきずられないと歌う３人。音楽の力があれば。
・貧困・差別・薬・暴力といった悲惨な状況の中でなぜか全編通して明るく、すがすがしい。
・おたく（ギーク）という設定だがおしゃれでセンスがいい。
・時事の出来事が多く出てきて笑いや会話に新鮮味があっていい。

ＴＳＵＴＡＹＡではあえてミニシアターとして
カルトな棚に置かれていたのですが、
公開は渋谷や心斎橋などの一部の映画館で公開されたようで、
９０年代のヒップホップ好きの人たちが観に来ていたが
ヒップホップに詳しくなくても楽しめたというコメントもありました。

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映画を観た感想をネット上で調べましたが、
あまりネガティヴな評判がなかったのですが、バンドものの映画では、
以前このブログで紹介した「シングストリート」の方がはまるというコメントも見受けることができました。

このブログのシングストリートの記事へ

二つの映画の共通する点は貧困と
時代設定が比較的近い（シングストリートの方が古い）ということですが、
どちらも音楽好きにはお薦めの映画といえるでしょう。
較べる対象としては音楽のジャンルもグループとしてはパンクのような曲だけど
『ドープ！！』に関しては９０年代のヒップホップが好きという方にはおすすめ。
ＢＧＭがいいです。
またあまり詳しくなくてもヒップホップの雰囲気が好きという人にもおすすめ。
ジャンルとしてヒップホップは好きではないが、
ＬＡの雰囲気が好きな人にもおすすめできます。
ただ、成人前のお子様にはあまりお勧めできません。
結構、ハードな内容の映画なので…。

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