トレバー・ホーン率いる”ZTTレーベル”のディスコ・ミュージック 「都市伝説」的グループ F・G・T・H_001
- 2017/01/08
- 03:55
2017/01/08
2017年も開けて8日目となりました。
本年も宜しくお願いいたします。
今回は当時メジャーでセンセーショナルかつノスタルジックなポップグループを思い起こしてみます。
1980年代後半にかけてその話題性で台頭した
Frankie Goes To Hollywood 略してF・G・T・H。
このグループは著者がまだ学生だった頃に
友人が掃除中になぜかほうきを持って”リラックス”を唄っていて
グループ名を教えてもらい
早速、貸しレコード屋さんに行き、レンタルしてカセットテープに
コピーして何度も聴いたのを思い出します。
(当時アイドルだった斉藤由貴さんがCMにでていたアクシアというカセットにコピーして…。)。
“リラックス”は
映画「ポリス・アカデミー」でも流れていたので
記憶にある方もおられるでしょう。
このグループは実はビートルズと同じリバプールの出身で
90年代にかけては勢いがあったのですが
二枚目のアルバム”リバプール”の後で奇しくも解散してしまいました。
ボーカルのホリー・ジョンソン氏はソロでアルバムを発表して
その後、病(HIV)に倒れており、つい最近まで亡くなったかと思っていたのですが
実は亡きフランキーナックルズ氏のアレンジでシングルが発売されていたのでびっくり。
その曲はアップルミュージックではダウンロードが可能なのですが
残念ながら今回リンクは貼ることができない“Follow your heart”という曲。
生前のフランキーナックルズがリミックスしたと思われる
Frankie Knuckles & Eric Kupper Director's Cut Signature Mixがなかなか良いです。
かつてのF・G・T・H時代の12インチと同じような構成を意識しており
アーティストとしての側面はジャケットのデザインに反映されてます。
2014年にはアルバムも発表しているようなのですが
この作品はホリー・ジョンソン氏の渾身の一曲と思っています。
F・G・T・H自体、当時はとにかく話題性の強いグループだったため
とかくプロデューサーのトレバー・ホーン氏の操り人形とか批評され
何だかイギリスの音楽業界は足の引っ張り合いが激しいのだなと思ってました。
著者は1980年代にCDプレーヤーが発売されはじめて
はじめてCDを購入したのはF・G・T・Hの”プレジャードーム”のアルバムで
当時は3,800円くらいしたと思いますがまだそのアルバムは時々聴きます。
タワーレコードでCDが購入可能。
Happy Hiが収録されてないため
おそらくアナログの復刻盤と思われます。
現状入手可能なCDアルバムでは下記リンクのものが見つかりました。
80年代のまだディスコ業界でPWLが台頭する前の
第二次ブリティッシュポップムーヴメントのさなか
本国では曲に冷戦時代の問題やら
性的な表現が問題となり放送禁止にまでなった曲の数々ですが
パワフルで曲調もいいです。
▼▼▼
Frankie Goes To Hollywoodのアルバム
CDを購入というのは学生時代は珍しいことで
ほとんどがCDレンタルで借りてきて聴くというのが習慣でしたが
ZTTの本来の魅力はその録音の音質のよさ。
アナログの12インチの別バージョンもサウンドチェックには欠かせない良さがあったのです。
またUK盤とかは盤の匂いがまたたまらない。
基本CDは匂いなんてないけど、
アナログは基本ビニール(プラスチック)だから
ジャケットから取り出すと特有の匂いがするんですね…。
今考えるとアナログ盤の”プレジャードーム”も購入しておけば良かったと思うのですが
実際に、CD盤には”Happy Hi”が追加されていたりと
当時のマーケットとしては
アナログとCD、そしてもちろんカセットテープにもそれぞれの特徴を示した
別ヴァージョンのラインナップが用意されていたんです。
もちろん、アナログが先でCDが後で発売されたからという理由もあったのでしょうが。
コレクターズのアルバム未収録バージョンも発売されていました。
▼▼


こちらは”リバプール”。
F・G・T・H Liverpool
限定生産盤
▼▼


UKは当時ひどい不況に悩まされていて
なかなか映画を製作してヒットを飛ばす機会に恵まれなかったんですね。
そのかわりに、ポップ業界ではさまざまなアーティストを生み出している。
ニューロマンティックス・ムーヴメントもその頃に流行して
カルチャークラブとかデュランデュラン、
ハワード・ジョーンズなどなど
そして日本でも人気があったスイングアウトシスターと
個性的なグループが次々と生まれたのです。
そんな背景の中でも特に話題性で人気を誇ったのがF・G・T・H。
その後日本でも話題になりその音楽性も見直されてか
ビールのコマーシャルでプレジャードームのブレイクの部分がかかっていたりしました。
著者がイギリスで留学していた頃は
一通りブームは去っていて
ある学生の意見としては、
「確かにF・G・T・Hは有名なグループだがこれから何年も経って
果たしてビートルズを越える存在でありうるかどうかはわからない」
といった話を聞いたのを思い出します。
当時はディスコと呼ばれた曲調は今のハウス・ミュージックに影響を与えています。
そもそもハウス・ミュージックはクラブで流れることに特化したジャンルですから
ビートが基調になるのは当たり前の話。
そしてハウス・ミュージックが新たなるジャンルの基礎となっている。
つまりジャンルが異なると
本国イギリスでも人々のとらえ方も異なるわけなんですね。
そんな中でもF・G・T・Hは今聴くとつくりが全くちがう。
一聴してF・G・T・H ZTTレーベルつまりトレバー・ホーンとわかる個性溢れるアルバムです。
実は2014年にもso8osという80年代のZTT(ZANG TUUM TUMB)レーベルの
リミックスプロジェクトがCDを出してます。
その盤は以前、新宿のタワーレコードでたまたまみつけたのですが
ZTTの歴史からレーベルに対するリスペクトがライナーを読むと感じられます。
また機会がありましたらばZTTについて語っていきたいと思います。
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今回は当時メジャーでセンセーショナルかつノスタルジックなポップグループを思い起こしてみます。
1980年代後半にかけてその話題性で台頭した
Frankie Goes To Hollywood 略してF・G・T・H。
このグループは著者がまだ学生だった頃に
友人が掃除中になぜかほうきを持って”リラックス”を唄っていて
グループ名を教えてもらい
早速、貸しレコード屋さんに行き、レンタルしてカセットテープに
コピーして何度も聴いたのを思い出します。
(当時アイドルだった斉藤由貴さんがCMにでていたアクシアというカセットにコピーして…。)。
“リラックス”は
映画「ポリス・アカデミー」でも流れていたので
記憶にある方もおられるでしょう。
このグループは実はビートルズと同じリバプールの出身で
90年代にかけては勢いがあったのですが
二枚目のアルバム”リバプール”の後で奇しくも解散してしまいました。
ボーカルのホリー・ジョンソン氏はソロでアルバムを発表して
その後、病(HIV)に倒れており、つい最近まで亡くなったかと思っていたのですが
実は亡きフランキーナックルズ氏のアレンジでシングルが発売されていたのでびっくり。
その曲はアップルミュージックではダウンロードが可能なのですが
残念ながら今回リンクは貼ることができない“Follow your heart”という曲。
生前のフランキーナックルズがリミックスしたと思われる
Frankie Knuckles & Eric Kupper Director's Cut Signature Mixがなかなか良いです。
かつてのF・G・T・H時代の12インチと同じような構成を意識しており
アーティストとしての側面はジャケットのデザインに反映されてます。
2014年にはアルバムも発表しているようなのですが
この作品はホリー・ジョンソン氏の渾身の一曲と思っています。
F・G・T・H自体、当時はとにかく話題性の強いグループだったため
とかくプロデューサーのトレバー・ホーン氏の操り人形とか批評され
何だかイギリスの音楽業界は足の引っ張り合いが激しいのだなと思ってました。
著者は1980年代にCDプレーヤーが発売されはじめて
はじめてCDを購入したのはF・G・T・Hの”プレジャードーム”のアルバムで
当時は3,800円くらいしたと思いますがまだそのアルバムは時々聴きます。
タワーレコードでCDが購入可能。
Happy Hiが収録されてないため
おそらくアナログの復刻盤と思われます。
現状入手可能なCDアルバムでは下記リンクのものが見つかりました。
80年代のまだディスコ業界でPWLが台頭する前の
第二次ブリティッシュポップムーヴメントのさなか
本国では曲に冷戦時代の問題やら
性的な表現が問題となり放送禁止にまでなった曲の数々ですが
パワフルで曲調もいいです。
▼▼▼
CDを購入というのは学生時代は珍しいことで
ほとんどがCDレンタルで借りてきて聴くというのが習慣でしたが
ZTTの本来の魅力はその録音の音質のよさ。
アナログの12インチの別バージョンもサウンドチェックには欠かせない良さがあったのです。
またUK盤とかは盤の匂いがまたたまらない。
基本CDは匂いなんてないけど、
アナログは基本ビニール(プラスチック)だから
ジャケットから取り出すと特有の匂いがするんですね…。
今考えるとアナログ盤の”プレジャードーム”も購入しておけば良かったと思うのですが
実際に、CD盤には”Happy Hi”が追加されていたりと
当時のマーケットとしては
アナログとCD、そしてもちろんカセットテープにもそれぞれの特徴を示した
別ヴァージョンのラインナップが用意されていたんです。
もちろん、アナログが先でCDが後で発売されたからという理由もあったのでしょうが。
コレクターズのアルバム未収録バージョンも発売されていました。
▼▼

こちらは”リバプール”。
限定生産盤
▼▼

UKは当時ひどい不況に悩まされていて
なかなか映画を製作してヒットを飛ばす機会に恵まれなかったんですね。
そのかわりに、ポップ業界ではさまざまなアーティストを生み出している。
ニューロマンティックス・ムーヴメントもその頃に流行して
カルチャークラブとかデュランデュラン、
ハワード・ジョーンズなどなど
そして日本でも人気があったスイングアウトシスターと
個性的なグループが次々と生まれたのです。
そんな背景の中でも特に話題性で人気を誇ったのがF・G・T・H。
その後日本でも話題になりその音楽性も見直されてか
ビールのコマーシャルでプレジャードームのブレイクの部分がかかっていたりしました。
著者がイギリスで留学していた頃は
一通りブームは去っていて
ある学生の意見としては、
「確かにF・G・T・Hは有名なグループだがこれから何年も経って
果たしてビートルズを越える存在でありうるかどうかはわからない」
といった話を聞いたのを思い出します。
当時はディスコと呼ばれた曲調は今のハウス・ミュージックに影響を与えています。
そもそもハウス・ミュージックはクラブで流れることに特化したジャンルですから
ビートが基調になるのは当たり前の話。
そしてハウス・ミュージックが新たなるジャンルの基礎となっている。
つまりジャンルが異なると
本国イギリスでも人々のとらえ方も異なるわけなんですね。
そんな中でもF・G・T・Hは今聴くとつくりが全くちがう。
一聴してF・G・T・H ZTTレーベルつまりトレバー・ホーンとわかる個性溢れるアルバムです。
実は2014年にもso8osという80年代のZTT(ZANG TUUM TUMB)レーベルの
リミックスプロジェクトがCDを出してます。
その盤は以前、新宿のタワーレコードでたまたまみつけたのですが
ZTTの歴史からレーベルに対するリスペクトがライナーを読むと感じられます。
また機会がありましたらばZTTについて語っていきたいと思います。
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