ジャイルズピーターソン_004_UKソウルレジェンド_001が発する「コカイン的」なアーティスト_Sun Ra
- 2016/12/10
- 09:34
2016/12/10
コカインって最近はやりのキーワードらしいのですが、
レアグルーブアーティストの中でも、
Sun Raはちょっと異色のアーティストと言えるでしょう。
実際に、この人はライナーノーツによると、覚醒剤を常用していたとも書かれているものの、
しっかりとした、音楽のバックグラウンドを感じる。
ジャイルズピーターソンのコメントでは、
ミステリアスで、狂信的で、そしてそのSun Raでの音楽の旅をお楽しみあれということで、
このアルバムをコンパイルしたようです。
思えば、ジャイルズピーターソンのコンパイル(収集)する曲の特徴としては、
トーキンラウドの1994年にリリースされたBRAZILICA!に代表されるような、
TAMBA TRIOなどのブラジル音楽や、
キューバ音楽。
キューバ音楽に関しては、日本の著名な作家もある時期に、
イチオシの音楽で、独自にレーベルを作成したりと普通に日本で暮らしていて、
知らないですまされないような曲を聴かせてくれるという意味では
レアグルーブの世界は本当にふかいんです。
はなしをSun Raに戻すと、
このアルバムとの出会いは、一年ほど前か、
東京のRare grooveばから揃えているある大手のレコード屋さんで
イチオシだったこと。
レコードで数千円というのは、
それだけで価値のあるもの。
結局、数週間まよいにまよって、CD盤を購入。
アナログとCDのセットもあって、
それが欲しかったのですが、
5~6千円もするアルバムを買うには、
サラリーマンの給料ではちょっと敷居が高すぎる。
仕事からの帰り道、
レコード屋さんに立ち寄って、
ああ、まだあるなと。
で、結局買ってしまった。
聴いてみると、Sun Raは、
とにかく、現在アナログでリリースされたくらい、
ジャイルズピーターソン(他の記事を参照してください)が力を入れてコンパイルしている内容ということ。
むしろ、ジャイルズピーターソンの編集技術で再現されているのではないかというくらいの
サン ラの独自の世界を楽しむ事ができます。
意外と優しい感じの曲の数々。
ヴィブラフォンと思われるメロディーと、
もちろん、ハモンドオルガン(アシッドジャズの定番のオルガン)、
様々な楽器が過剰なほど彩りを加えていて、
1つの雰囲気をかもしだしているといったところでしょうか。
CDの二枚目の5曲目のSUN RA AND HIS ARKESTA-REFRECTS MOTION(part1)
ライブ感がすごい。
英語の語りもなんだか、
次の曲へとつなげる熱さが感じられて、
オーケストラというグループの存在にサン ラが支えられていたというのも理解できます。
サン ラは残念ながら、
1993年に79歳で亡くなっています。
ライナーノーツによると、オーケストラの始動は1950年頃ということなので、
その後、サン ラがブラックナショナリズムを支持して、
メンバー総勢30人をある種の宗教的な幻想へといざなうまでにいたる。
危険な話ですな。
しかし、そこには、ポップスにはないビートと精神がレコードに込められているからこそ、
Rare grooveとしての価値が感じられるのだと思います。
コカインは駄目だけど。
Sun Raをタワレコのオンラインショップでさがしてみた
サン ラの視聴&ダウンロードはこちらからできます。
ここで視聴。


コカインって最近はやりのキーワードらしいのですが、
レアグルーブアーティストの中でも、
Sun Raはちょっと異色のアーティストと言えるでしょう。
実際に、この人はライナーノーツによると、覚醒剤を常用していたとも書かれているものの、
しっかりとした、音楽のバックグラウンドを感じる。
ジャイルズピーターソンのコメントでは、
ミステリアスで、狂信的で、そしてそのSun Raでの音楽の旅をお楽しみあれということで、
このアルバムをコンパイルしたようです。
思えば、ジャイルズピーターソンのコンパイル(収集)する曲の特徴としては、
トーキンラウドの1994年にリリースされたBRAZILICA!に代表されるような、
TAMBA TRIOなどのブラジル音楽や、
キューバ音楽。
キューバ音楽に関しては、日本の著名な作家もある時期に、
イチオシの音楽で、独自にレーベルを作成したりと普通に日本で暮らしていて、
知らないですまされないような曲を聴かせてくれるという意味では
レアグルーブの世界は本当にふかいんです。
はなしをSun Raに戻すと、
このアルバムとの出会いは、一年ほど前か、
東京のRare grooveばから揃えているある大手のレコード屋さんで
イチオシだったこと。
レコードで数千円というのは、
それだけで価値のあるもの。
結局、数週間まよいにまよって、CD盤を購入。
アナログとCDのセットもあって、
それが欲しかったのですが、
5~6千円もするアルバムを買うには、
サラリーマンの給料ではちょっと敷居が高すぎる。
仕事からの帰り道、
レコード屋さんに立ち寄って、
ああ、まだあるなと。
で、結局買ってしまった。
聴いてみると、Sun Raは、
とにかく、現在アナログでリリースされたくらい、
ジャイルズピーターソン(他の記事を参照してください)が力を入れてコンパイルしている内容ということ。
むしろ、ジャイルズピーターソンの編集技術で再現されているのではないかというくらいの
サン ラの独自の世界を楽しむ事ができます。
意外と優しい感じの曲の数々。
ヴィブラフォンと思われるメロディーと、
もちろん、ハモンドオルガン(アシッドジャズの定番のオルガン)、
様々な楽器が過剰なほど彩りを加えていて、
1つの雰囲気をかもしだしているといったところでしょうか。
CDの二枚目の5曲目のSUN RA AND HIS ARKESTA-REFRECTS MOTION(part1)
ライブ感がすごい。
英語の語りもなんだか、
次の曲へとつなげる熱さが感じられて、
オーケストラというグループの存在にサン ラが支えられていたというのも理解できます。
サン ラは残念ながら、
1993年に79歳で亡くなっています。
ライナーノーツによると、オーケストラの始動は1950年頃ということなので、
その後、サン ラがブラックナショナリズムを支持して、
メンバー総勢30人をある種の宗教的な幻想へといざなうまでにいたる。
危険な話ですな。
しかし、そこには、ポップスにはないビートと精神がレコードに込められているからこそ、
Rare grooveとしての価値が感じられるのだと思います。
コカインは駄目だけど。

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